うつについて(体験談含む)
現代社会では、精神的な健康問題が注目されています。日本では4人に1人が人生においてうつや強い不安といった精神的な不調を経験するそうです。100人いたら25人が苦しむ病なので、人ごとではありません。自分がなるかもしれないし、家族や友人がなるかもしれないと考えると恐ろしいことです。
恐ろしい病気ですが、正直詳しくわからないという方も多いと思います。私自身も自分が適応障害と診断されるまで、ぼんやり「うつ病」のくくりでいました。
多くの人々が直面する可能性があり、初期段階で抑えることができたら治療の時間も短くなります。詳しく知り対策を取る必要があります。
この記事では、鬱についての症状とチェックの仕方と適応障害と診断された私の体験談を含めて解説します。
鬱(うつ)とは
鬱(うつ)は、持続的な抑うつ気分や興味・喜びの喪失を特徴とする深刻な精神疾患です。
・どんな症状が出るのか
初期段階は個人差がありますが17個例にあげます。
1.イライラして攻撃的になる
2.ため息が増えるなどが出てくる
3.疲れやすい
4.疲れているのに眠れない
5.寝ているのに日中眠い
6.やたらとだるさを感じる
7.身体が重く感じる
8.やる気が出ない
9.すぐに疲れる
10.目にクマができる
11.肌が荒れてくる
12.突然涙が出る
13.酒の量が増える
14.タバコの量が増える
15.過食や拒食による体重の増減
16.言動で 「疲れた」「面倒くさい」「だるい」が口癖になっている
17.趣味を楽しむ事が出来なくなった
これらの症状が初期段階で出てくる人が多く、この段階で気づくことができればいいですが、自分は甘えている、みんな頑張っているからと無理すると、徐々に悪化していきます。
さらに無理をすると、頭を抱え込んで悩む、やたらとミスが増える、物忘れをする、話に集中出来ない、三大欲求が無くなる、減少する等どんどん悪化していきます。
・うつ病チェックリスト
1. 食欲が減ってきた又は暴飲暴食が増えた。
2. 不眠又は過眠である
3. 集中力が低下してきた、忘れ物や凡ミスをする。
4. 疲れやすい、いつもだるい感じがする。
5. 自分を責めてしまう。自分には価値が無いと感じる。
6. 思考が遅くなる。考えられなくなる。質問に即答できなくなる。焦ってしまう。
7. 死にたい、もう消えてしまいたい、私には存在価値がないと思ってしまう。
4つ以上当てはまったらうつ病の疑いがあります。
チェック項目意外にも少しずつ身体に異変が起こります。
必ず全員が同じ症状になるとは限りません。
ストレス系の病気はまず、その人の弱いところから出てきます。最近腹の調子が悪い。頭痛がひどい、耳が聴こえにくい等、ちょっと調子が悪いくらいでは経験者でもない限り「精神科を受診しよう」という発想にはりません。
うつ病と適応障害 どう違う?
簡単に説明するとストレス源が一つなのか複数あるかの違いで、ほとんど違いは無く診断もかなり難しいとされます。
適応障害の診断の後、うつ病と診断される場合もあります。
適応障害は環境に適応しない弱い人と思われがちですが、正確には、たまたまその環境には適さなかっただけなので、弱い人と判断するのは間違いです。変に落ち込む必要はありません。
適応障害と診断された場合は、まず、自分にとってのストレス源は何なのかを明確にし、そのストレス源を絶つ、または極力避けるなどの対策をしていくことで改善されていきます。
対策しているのにあまり改善されない人は適応障害ではなくうつ病の可能性があるので精神科、心療内科に相談をしましょう。
病院へ行き、休職をする
休職をするために心療内科又は精神科の受診を行ってください。
いままで行ったことのない科に受診へ行くことになると思いますが、診断書をもらい、休職するのであれば、傷病手当金がもらえますので、収入面についても完全に止まるわけではないので、安心してください。
予約が必要な病院もあり、予約が1ヶ月後になる等の場合は通える範囲内で全部調べて早めに受診してください。
予約が必要ない病院もあります。待ち時間は長いですが絶対諦めず、受診をしてください。
話が合わない先生であれば他の病院探して行って下さい。
休職前の最後に1回頑張ることです。
うつ病は最低でも三ヶ月〜半年、長ければ数年も通院することになりますので、できるだけ近場で受診しましょう。
診断に行くときは喋りたいことを言えなくなる可能性があるので、メモを書いて症状を正確に伝えることが大事です。
完治させることはできない
一度診断されると再発する可能性があり、完全に治るということはありません。
できるだけ早く気づいて病院へ行く、働く環境を変えましょう。
私の体験談
私が適応障害と診断されたきっかけは転職をして、中国地方から近畿地方に移転する転職を行い、人間関係で潰れたことになります。
施工管理という仕事上、出張が多い業種で人間関係が大事になるのですが、今まで関わった部下は全員いなくなる上司と組むことになり2現場関わりましたが、その時点で理由はハッキリ分かりました。
完全にワンマンで自分が絶対正しいと考え、毎日罵声を浴びせられ、圧迫面接に脅迫をされ、人格を否定され続けました。
社内に戻っても、その上司がネガキャンしているので、課長からの圧迫面接、書類を作っても数人がみて全員違う事をいい話は全く進みません。
トドメで次の現場で、中途で入ってきた人間が陰湿な性格で攻撃してくる上司と同年代でイキイキした状態で毎日内側と外側を攻撃されるような感覚でした。
仕事場に行くのが朝7時で帰りは19時過ぎ、の生活が続き、食は流し込むだけの作業で味はしなくなり、酒は酔うだけのストロング缶を飲む様になり生活は荒れていきます。
そして夜は眠れないので、朝からダルく、イライラしています。
毎日、圧迫面接をされ、動悸がする、喋れなくなるといった症状が出てきました。
それでもまだ、病院へ行こうとは考えていませんでした。
そして休日、趣味の映画を観て気を紛らわせようとしても楽しみきれず、ポケモンGoも楽しめず、カメラ撮影をしようとしていたら、なにもないところで倒れ、カメラレンズを破損させました。
なにもないところで倒れるのは普通ではないと思い、病院を調べ、次の休みで病院へ行きました。そしてまず、「あなたはうつ状態です。休息が必要です。」と言われます。
うつ状態と言われて、正直自分がそうなると思っていなかったのですが妙に納得ができた感覚がありました。
そして次の週仕事へ行くと上司も私を消したいので課長に連絡をして引き上げる話が出てきました。ちょうどいいので、そのまま引き上げました。
休養中の病状と考え
・私は50代男汚い髭面に嫌がらせを受けたので、似た人物を見たとき、動悸やたちくらみがしてしばらく街を歩けませんでした。ただ、視界に入れない、これは幻だと言い聞かせていました。
・ある日片耳が聞こえにくくなり、耳鼻科へ行き自閉狭窄症と診断され治療中に貧血になり倒れました。
そして処方された薬が最大1日12錠となりました。30代前半が飲む量ではありません。
・ 「死んだほうが楽になるのではないか」と希死念慮に抱かれた時、何も楽しめなくなっていたので、もう終った方が楽なのではないかとも思いもしましたが、ふと思いました。「自分が死ぬのはおかしいな」と。
パワハラがきっかけでここまで苦しんでいるのに、心を壊してきた奴らがヘラヘラ笑っているのは本当に気に入らないし、このまま死ぬのは、あの連中のやりたいことを叶えさせるだけだし、ただ会社辞めればいいのだと思いました。
この転職は失敗と認めて他の道を歩もうと思いました。
・この国には傷病手当金の制度や、失業保険(雇用保険)がありやり直す機会はいくらでもあります。
・「死にたい」と言う人への対応には慎重さが求められますので、病院で診断を必ず行ってください。
まとめ
うつ病や適応障害はかかってしまうと完治することはなく一生付き合う病気になります。
治療も半年はかかると思っていいと思います。
過度なストレスをかけすぎると希死念慮を抱くこともあり、人生、キャリアプランが台無しになります。
合わないところに無理して居続けるより、他の道を探すことが大事だと考えます。
日本の美徳で我慢をするところがありますが、辛抱するべきものとそうでないものがありますので、そこを見極め、不要なストレスを抱えないようにしましょう。
経済産業省(中小企業庁)の公表データによると、日本の企業数は約360万社ありますので、どこかに自分に合う企業はあるはずなので、自分にはここだけしかないと思わずに選択肢を増やしましょう。