大手企業に入って感じたメリット、デメリット
転職して中小企業から大手企業に就職してパワハラで病気になり退職をしましたが、罪があるのはパワハラをした人間で、どうかと思っているのは人種のみで、会社の対応には特に思うことが無く、こういうものなのだなと感じながら。日々を過ごしていました。
大手企業に入って辞めるまでに感じたメリット、デメリットがありますので、この記事は私が大手企業に入って感じたメリット、デメリットをまとめ、体験談を含めたものになります。
大手企業に入って感じたメリット、デメリット
メリット
- 1.中小企業より給与が高い傾向がある
- 2.福利厚生がいい
- 3.細分化されている業務
- 4.個人では受注できないような仕事が出来る
デメリット
- 1.他所で活かせない事が多い
- 2.超年功序列社会
- 3.根回し社会
- 4.変わる理由がないので無駄に近いと感じるものが多い
- 5.好き勝手やって割を食わされるポジションに配属されると詰み
詳しく説明していきます。
メリット
1.中小企業より給与が高い傾向がある
言うまでもないですが川で例えたら上流にいるようなものなので、手に入れられる水の量は多いので、給与面はいい傾向があり、休日も120日以上ある企業が多いです。
(同じ企業でも部署で違うということはよくある話なので注意です。)
2.福利厚生がいい
2-1 企業によるとは思いますが、社宅、会社借り上げ住宅の費用が安いです。私は月3000円でした。ちなみに中小企業にいた時代は家賃60%さらに上限24000円設定というカードゲームのモンスター効果か?と聞きたくなるややこしさはありました。
2-2 ポイントという形で年2万円くらいのポイントがあります。申請はめんどうです。何より現金にして欲しいですね。
2-3 持株会で資産形成を考える制度がある
とは言え個人的に反対です。 やってることが究極の1点集中投資です。
5000円以上投資に回すと補助が出るというのがあり、怖いものみたさに5000円やって見ましたが、パワハラが原因で退職、挙げ句の果てに株価はずっと下がっているといった状況だったのが私の体験談です。株高だった時期でも下がっていたので、本当に嫌でした。
完全に自分の判断ミス、決めていた投資スタイルと違うことをした報いと甘んじて受け入れます。
はじめに決めた高配当株、インデックス投資を行っていくスタイルを貫くのが正解だったのでしょう。
余談でした。お金の使い方は個人の自由である事と愛社精神がある方には反感を買ってしまうかもしれません。お金の話は会社では転職組の人以外とはしませんでした。
3.細分化されている業務
いい場所に配属されたら甘い蜜を吸いながら仕事が出来ます。
良くも悪くも業務が細分化されていて、あれはあの人、これはこの人に聞いてとたらい回しにされ、聞きに行ったら今日は休みです。明日は在宅です。在宅だからわかりません等と言われ意味不明な体験をしました。また、配属先がニッチなところであれば、相談する相手はいません。詰みです。そして現場に出ると脅迫、恫喝、責任を全部押し付けられます。
祈りましょう。いい事業部に行けることを。
4.個人では受注できないような仕事が出来る
仕事にやりがいを感じる事ができれば大きな規模の仕事ができます。
場所、人間関係が良ければいい経験になり、キャリア形成の糧にもなります。
金額も大きく規模が大きい仕事なので、予算等把握して最後まで業務に携わる事ができれば、社会貢献出来たと感じることの他、達成感が大きいと感じる事が出来ます。
同時に協力業者との人間関係、自分の仕事のやり方を確立してステップアップすることがいいかと考えます。
デメリット
1.他所で活かせない事が多い
規模が大きいので設備のノウハウは他に活かすことが難しいです。
キャリアアップに向けた転職は同業を検討しやすい傾向になります。
退職時に同業種には1年入るなといった誓約書を書かされることもあります。
退職後の競業回避義務は、原則として労働者に課されません。
これは憲法22条で保障されている職業選択自由に基づいています。どこの会社に雇われても、どんな仕事をするかは個人の自由ではありますが、後で揉めないように慎重に協議、サインをする必要がありますので、注意してください。
2.超年功序列社会
終身雇用が崩壊している昨今でも超年功序列です。
敬語を使わない、敬う気がないというわけでは断じてないですが、初対面でお前呼びしてきたり横柄な態度の高齢者も割と生息している印象でした。
このご時世までいるんだなと感じました。そして事業部の離職率と会社全体の休業者の数に闇を感じる事になりました。
正直な気持ちを言うと企業がすごいだけなのに自分がすごいと思っている勘違い系老害が多く、横柄な態度はプロパーに多い傾向があるように感じました。
プロパーなのかクルクルパーなのかは知りませんが、俺様感が強いような印象を感じました。
尊敬できる人と働く事が大事だと痛感しました。
3.根回し社会
課長が言っていた嫌味ですが、「根回しやらねぇとここじゃなんもできねぇぞ」
根回ししても数ヶ月後のお話になるみたいですが…
とは言え日本の昔からの風習を踏襲しています。
パワハラで潰された時に言われたことですが、「行きたいところがあるなら言え、希望通りになるのかは知らんけど」と言っていました。
希望を言ったところで変わらないなら意味はなく、正直根っこは同じなので企業風土に適しているか、適していないかになります。
根回し社会というより「村人社会」の印象を受けました。
その場所が合わなければ石を投げられ村八分と言ったところでしょうか。
4.変わる理由がないので無駄に近いと感じるものが多い
俗に言うデジタルアナログです。電子化して回覧しても上のデジタル音痴が使い方がわからないので紙で結局のところ紙で提出になります。当然の様に印鑑の綺麗さにもケチが付きます。
特に変わる理由がない、トップが昔からのやり方を好む、アナログ社会なのはそういった事が原因なのだろうと勉強になりました。
「おれが若かった頃話」が始まったら聞き流しましょう。
業者にやれ、社員の下っ端にやれと脳筋系が叩き潰すスタイルが通用している印象でした。
社内システムも他所から買ったシステムをツギハギで取り付けているだけなので、毎回ログインさせられます。
そしてセキュリティに力を入れています。と言ってパソコンのパスワード保存機能を潰してました。
その人達どうやって保存しているかと言ったら、誕生日だとかパソコン画面に付箋でパスワード貼っていました。多分ですが、名前と誕生日でログイン出来るID割とありそうな感じがしました。コンプライアンスは?セキュリティとは?と笑えますね。
メモ帳にパスワードを入力するのもセキュリティにおいて脆弱と思いますが、その方がましに思える衝撃でした。
セキュリティ面100点満点中0点が5点のレベルだと感じました。
一番印象に残っているのは印鑑を電子化して回覧できると無邪気に喜んでいました。それ回覧したらおれの責任じゃないしさと嬉しそうに言ってました。早く回覧してくださいよと逆パワハラみたいなのやっている方もいました。
印鑑電子化は恐ろしい文化ですね。システムで承認したならそれで証拠になるとは思うのですが、忙しくて見てられるかと開き直っているところも見たことがあるので、印鑑廃止したほうがいいとは思うんですが難しい社会ですね。
5.好き勝手やって割を食わされるポジションに配属されると詰み
良くも悪くも業務は細分化されています。そして各々仕事をしています。
そしてなにも言わず、好き勝手やっています。
そのポジションでなければ割を食いますし、自分だけバカを見る羽目になります。
退職日にされた体験ですが、嫌々会社に行くとまず連絡がつきません。
やむを得ないので、順番を変え他部署に書類を渡す必要があるので、提出して少し待っていたら課長から電話がかかり「打ち合わせ入ったから1時間待て」と言うので流石に1時間もですか?と聞いたら「仕方がないじゃねぇか」などと吐き捨てて来ました。
荷物の受取、片付けを行いをすぐ終え、回収する荷物をロッカーから出し、返却品をロッカーに一旦入れておきました。
そもそも全部捨てるものなので、回収する意味もないので、片付けはすぐ終わります。
そして居たくない空間なので、打ち合わせスペースで待っていたら、打ち合わせ終わったから来いと連絡が来ます。
そして合流して返却品の確認を行います。
そしてロッカーを見ると中身が全部無くなっています。
ありえないと思うけど事務方に聞くとああ、片付けていっているよと悪びれることもなくケロッとした顔で言われました。
そして課長は「辞める日にこんなので大丈夫か?」と悪態ついてきます。
流石に勝手に持っていかれたらそれは分からないんじゃないですか?と聞きましたが、「おれが知るわけねぇよなぁ」と半ギレで返されました。
最後の日だったしキレまくって捨て台詞吐き捨てるのも悪くないかと思いましたが、ダサい行為なので、抑えました。
そして余計な時間をくわされながら返却を終え退職をしました。
まとめ
最初は大手企業に内定をもらえたので、自分の今までの経歴を認められ嬉しかったという思いはありますが、過度な期待は地獄へ落ちる原因が大きいです。
「勝手に期待しない、勝手に失望しない。」この考え方をしていないとこんなはずじゃなかったという思いが大きくなります。ただの自爆テロです。
私がしていた勘違いですが、大手だからハイテク化しているものだと思っていましたが、ハイテクかどうかは業界によります。また、経営陣がほんとうの意味でDXをする気があるかが大事なのだと感じます。
大手企業なので外面だけはよく見えることと、オフィスはフリーアドレスで進んでいる感じとスタイリッシュさはありますが、中身はかなりアナログです。
そして会社は自分の持ち物ではないので、方針には従うしかないです。
見合った給与かどうかはわからないですが、当初は納得して入社しているので。
企業でやっていくには価値観が合わない世代、人は間違いなくいます。
価値観は5年くらい違うくらいならまだ理解できますが、20年近く違えば当然ばと思います。
親世代の価値観が分からない事がいい例だと思います。
私自身「納得はしていないし否定しないスタンスです。肯定もしないですが」そういう考え方もあるんだなと思うだけです。なにより、人の考え方は違うから面白いと考えていますので
・自分守るために気をつけてほしい5つこと
1.自分の気持に嘘をつき続けるマネはしない
それで心が壊れ、体を壊して、大事な持ち物も壊しました。
2.企業にしがみつくようなことはしない、危険を感じるならすぐに去る
(企業は他にもたくさんあります。今回合わなかっただけです。他所行ってくだらないことは忘れるに限ります。)
3.ずっと同じところで同じ事をしているのは不自然
長い人生なので色々やっていくべきです。
一つの道を完璧に極める生き方も素晴らしいと思いますが、確実に特殊なスキルと特別な人であると感じますし、その能力で一生やっていけるのだと感じます。
一般的にはずっと同じところにいて転職するとなるとずっと同じところにしかいなかった事が不安要素になるように感じます。
人間関係がもし変わってしまったら大丈夫ですか?
スキル停滞していませんか?
4.自己分析をしっかりする
何が得意、苦手、好き、嫌いかハッキリさせ、同じ失敗をしないようにしましょう。
(例)
メモ等で自分の経歴を書く
マインドマップ、ジャーナリング、ChatGPT等で自己分析をして価値観を固める
私は今回の件でアナログ作業、権威、50代の衛生観念のない髭面老害が本当に嫌いなのだと痛感しました。
5.転職活動はしておく
別に転職はしなくていいですが、エージェントに定期的に相談して自分の市場価値は確認しましょう。本気で相談すればエージェントも見込み客としてしっかり求人を紹介してくれます。
オススメ転職エージェント
JAC RECRUITMENT
マイナビエージェント
読者の方のキャリア選び、考え方の一助になれば幸いです。